福岡で沖縄料理を食べるなら、薬院・高砂の『おきなわ宮古島食堂 彩家(さいや)』が有力な選択肢になります。私は沖縄で育ったのですが、ここの料理は定番を定番のまま、方向性をぼかさずに出してくる店でした。
営業は17:00〜24:00(フードL.O. 23:00)、日曜・祝日定休。薬院駅から徒歩10分ほどの高砂エリアにあります。夜のみの営業なので、ランチでは行けません。
この記事では、実際に注文した10品の感想を軸に、「沖縄料理が自分に合うか」を判断できるように書いていきます。宮古牛の炙りにぎりのような限定メニューから、ゴーヤちゃんぷるー・宮古そばといった定番まで一通り食べました。
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おきなわ宮古島食堂 彩家の基本情報
| 店名 | おきなわ宮古島食堂 彩家(さいや) |
|---|---|
| ジャンル | 沖縄料理・居酒屋 |
| 住所 | 〒810-0011 福岡県福岡市中央区高砂2-23-2 リーベ高砂103 |
| 電話 | 092-287-4937 |
| 営業時間 | 17:00〜24:00(フードL.O. 23:00/ドリンクL.O. 24:00) |
| 定休日 | 日曜日・祝日 |
| アクセス | 市営地下鉄七隈線・西鉄天神大牟田線「薬院駅」から徒歩10分 |
| 予算目安 | ディナー 4,000円程度 |
夜のみの営業で、日曜と祝日は休みという点は事前に押さえておいてください。営業時間は時期によって変わることがあるので、遠方から行くなら電話で確認しておくと確実です。
しまんちゅサラダ/宮古牛の炙りにぎり/ジーマミー豆腐
最初の3品で選ぶなら、「宮古牛の炙りにぎり」(数量限定)は外せません。無ければ「ジーマミー豆腐」を頼んでおけば、この店の方向性がつかめます。

最初に注文したのは「しまんちゅサラダ」でした。島野菜を中心に構成されたサラダで、葉物野菜のシャキッとした食感と、全体にかかる味付けが重くなりすぎない点が印象に残っています。沖縄料理の前菜としてよくある“さっぱりしつつも物足りなくならない”方向性がはっきりしていて、食べ始めの一皿としてとても整っていると感じました。
野菜の味を邪魔しない調整がされているため、このあとに続く料理を受け止める準備として、自然に口が整っていく感覚がありました。

「宮古牛の炙りにぎり」は炙って提供してくれるスタイルで、香ばしさがふわっと立つのを感じました。肉の脂がとろけて、甘みを帯びた旨味が握りとよく絡んで、一貫でも満足感がありました。数量限定のメニューだったので、食べられた嬉しさもありました。

ジーマミー豆腐は、もっちりとした落花生のコクが濃くて、噛み進めるほどに甘さがにじんできます。口に含んだときのもっちりした質感が印象的でした。「豆腐」という名前ですが大豆は使っておらず、落花生(ジーマーミ)から作るのが沖縄のジーマミー豆腐です。食感は豆腐というより、もちもちしたごま豆腐に近いと思ってもらうと近いです。
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もずく酢/人参しりしり/トロトロ軟骨ソーキ煮
この3品の中で私が一番好きなのは「トロトロ軟骨ソーキ煮」です。沖縄料理のコクを一番はっきり感じられて、どのお酒とも合います。

もずく酢は、きゅっとした酸味とつるっとした食感が心地よく、沖縄ならではの太もずくの旨味がしっかり伝わってきました。酢の刺激が強すぎず、素材の旨味を損なわないバランスがとても好みでした。口の中を一度リセットしてくれるので、そういう役割で食べるのもオススメです。

人参しりしりは、にんじんの甘さと卵のまろやかさが一体となった、やさしい味わいでした。人参の食感が残されているため、噛むたびに素材の甘さが広がり、改めて食べてみて定番料理である理由がよく分かりました。お酒の合間にも、ご飯のおかずにもぴったりの一皿です。

トロトロ軟骨ソーキ煮は、名前のとおり箸でほぐれるほどに軟らかく煮込まれていて、噛まずともとろける部分と、噛み応えのある部分が交互に楽しめる一品です。豚の旨みが口いっぱいに広がり、沖縄料理のコクをしみじみと味わわせてくれます。
ちなみに「軟骨ソーキ」は軟骨部分が入った豚のあばら肉で、骨付きの「本ソーキ」とは別物です。とろとろに煮込むならこちらの方が向いています。
もずく天ぷら/ゴーヤちゃんぷるー/チリチーズカーリーポテト
この3品で店の性格がよく出ていました。定番はきちんと定番のまま、そこに沖縄の“今の空気”を足しているという構成です。

もずく天ぷらは、衣の軽さともずくの食感がはっきり分かれています。外はさくっと、中はもずくをしっかり感じられ、揚げ物でありながら食べ進めやすい印象でした。塩で食べることで、もずくの風味がより分かりやすくなっていました。

ゴーヤちゃんぷるーは、ゴーヤの苦味が強く出すぎず、かといって抑えすぎてもいないのが良かったです。豆腐や他の具材とのバランスが取られていて、沖縄料理としての方向性をしっかり感じられました。苦味を消してしまう店も多いので、ここは評価したい点です。

チリチーズカーリーポテトは、ちょっと冒険的なラインナップに思いましたが、A&W(沖縄で「エンダー」と呼ばれるファストフード店)を思い出して注文してみました。濃厚なチーズとスパイシーなチリの刺激が合わさって、一品だけでも充分に満足感がありました。
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宮古そば/紅芋ゴマ団子
締めは「宮古そば」を頼んでください。この店の看板が「宮古島食堂」である以上、ここを外すと片手落ちになります。

宮古そばは、太めの麺と、豚と魚介の出汁が合わさったスープが特徴的でした。派手さはありませんが、食後の締めとして落ち着く味で、沖縄そばの中でも宮古そばらしさがはっきりしています。
宮古そばの伝統的な特徴として、具材を麺の下に隠して盛るという出し方があります。見た目は素うどんのようで、食べ進めると肉やかまぼこが出てくる。この背景を知っていると、一杯の印象がだいぶ変わります。

紅芋ゴマ団子は、生地のもちっとした食感と、紅芋の自然な甘みが印象に残りました。甘さは控えめで、食後でも重く感じませんでした。
まとめ:どんな人に向いているか
彩家の料理は、「沖縄の味はこうだった」と輪郭のはっきりした形で思い出させてくれるものばかりでした。定番料理を中心に構成されているからこそ、沖縄料理が自分に合うかどうかを、無理なく判断できる店だと思います。
向いている人
- 沖縄料理を一通り試して、自分に合うか判断したい
- ゴーヤの苦味やソーキの脂を「薄めていない状態」で食べたい
- 福岡で沖縄料理をゆっくり飲みながら食べたい
注意しておきたい点
- 夜のみの営業(17:00〜24:00)。ランチには行けない
- 日曜・祝日は定休
- 宮古牛の炙りにぎりは数量限定。早い時間に行く方が確実
沖縄料理が好きな人はもちろん、沖縄に行ったことがない人にも、ここでの体験はきっとお腹だけでなく心にも残ると思います。
沖縄そのものの店については、沖縄市『つけ麺ジンベエ』や『いしぐふーらーめん 城間店』の記事も書いています。福岡のグルメでは糸島の牡蠣小屋『カキハウス マルハチ』もどうぞ。