自分が育った沖縄の料理を、久しぶりにしっかり食べたくなり、「おきなわ宮古島食堂 彩家」を訪れました。
懐かしさだけを求めたというよりも、記憶の中にある沖縄の味が今どう感じられるのかを、あらためて確かめたくなった、という気持ちに近かったと思います。

ここで食べた料理は、沖縄料理としての型や方向性が非常に明確で、ひと皿ごとに「沖縄料理はこういう味だった」と自然に思い出せるものばかりでした。
食後に少し時間が経ってから振り返ってみても、味の輪郭や素材の使い方がはっきりと残っていて、曖昧な印象ではなく、きちんと沖縄を思い出せた感覚が残っています。

1. しまんちゅサラダ/宮古牛の炙りにぎり/ジーマミー豆腐

最初に注文したのは「しまんちゅサラダ」でした。
島野菜を中心に構成されたサラダで、葉物野菜のシャキッとした食感と、全体にかかる味付けが重くなりすぎない点が印象に残っています。沖縄料理の前菜としてよくある“さっぱりしつつも物足りなくならない”方向性がはっきりしていて、食べ始めの一皿としてとても整っていると感じました。
野菜の味を邪魔しない調整がされているため、このあとに続く料理を受け止める準備として、自然に口が整っていく感覚がありました。

「宮古牛の炙りにぎり」は炙って提供してくれるスタイルで、香ばしさがふわっと立つのを感じました。肉の脂がとろけて、甘みを帯びた旨味が握りとよく絡んで、一貫でも満足感がありました。数量限定のメニューだったので、食べられた嬉しさもありました。

ジーマミー豆腐は、もっちりとした落花生のコクが濃くて、噛み進めるほどに甘さがにじんできます。口に含んだときのもっちりした質感が印象的でした。

 

2. もずく酢/人参しりしり/トロトロ軟骨ソーキ煮

もずく酢は、きゅっとした酸味とつるっとした食感が心地よく、沖縄ならではの太もずくの旨味がしっかり伝わってきました。酢の刺激が強すぎず、素材の旨味を損なわないバランスがとても好みでした。口の中を一度リセットしてくれるので、そういう役割で食べるのもオススメです。

人参しりしりは、にんじんの甘さと卵のまろやかさが一体となった、やさしい味わいでした。人参の食感が残されているため、噛むたびに素材の甘さが広がり、改めて食べてみて定番料理である理由がよく分かりました。お酒の合間にも、ご飯のおかずにもぴったりの一皿です。

トロトロ軟骨ソーキ煮は、名前のとおり箸でほぐれるほどに軟らかく煮込まれていて、噛まずともとろける部分と、噛み応えのある部分が交互に楽しめる一品です。豚の旨みが口いっぱいに広がり、沖縄料理のコクをしみじみと味わわせてくれて、どのお酒とも相性が良いので個人的に1番好きな沖縄料理です。

 

3. もずく天ぷら/ゴーヤちゃんぷるー/チリチーズカーリーポテト

もずく天ぷらは、衣の軽さともずくの食感がはっきり分かれています。外はさくっと、中はもずくをしっかり感じられ、揚げ物でありながら食べ進めやすい印象でした。
塩で食べることで、もずくの風味がより分かりやすくなっていました。

ゴーヤちゃんぷるーは、ゴーヤの苦味が強く出すぎず、豆腐や他の具材とのバランスが取られています。苦味を抑えすぎていない点が印象的で、沖縄料理としての方向性をしっかり感じられました。

チリチーズカーリーポテトは、ちょっと冒険的なラインナップに思いましたが、A&W(通称:エンダー)を思い出して注文してみました。濃厚なチーズとスパイシーなチリの刺激が合わさって、一品だけでも充分に満足感がありました。

 

4. 宮古そば/紅芋ゴマ団子

宮古そばは、太めの麺と、豚と魚介の出汁が合わさったスープが特徴的でした。派手さはありませんが、食後の締めとして落ち着く味で、沖縄そばの中でも宮古そばらしさがはっきりしています。

紅芋ゴマ団子は、生地のもちっとした食感と、紅芋の自然な甘みが印象に残りました。甘さは控えめで、食後でも重く感じませんでした。

 

振り返ってみて

彩家の料理は「沖縄の味はこうだった」と沖縄料理を思い出せた料理ばかりでした。

定番料理を中心に構成されているからこそ、沖縄料理が自分に合うかどうかを、無理なく判断できるお店だと思います。また沖縄料理が食べたくなったらこのお店を選ぶなと思いました。

沖縄料理が好きな人はもちろん、沖縄に行ったことがない人にも、ここでの体験はきっとお腹だけでなく心にも残る、そんなお店だと思います。

 

店舗情報

  • 店名:おきなわ宮古島食堂 彩家(さいや) おきなわ宮古島食堂 彩家

  • ジャンル:沖縄料理・居酒屋

  • 住所:福岡県福岡市中央区高砂2-23-2

  • 最寄り駅/アクセス:最寄駅は薬院駅(徒歩圏)

  • 営業時間:17:00〜24:00(L.O.23:30)

  • 定休日:日曜日

  • 価格帯(目安):ディナー ~4,000円程度

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りん
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