福岡・井尻で味わう本格絶品ホルモン『ホルモン赤しろ屋』

井尻駅のすぐ近くにあるホルモン赤しろ屋は、昼から夜まで通しで営業していて、思い立ったタイミングで立ち寄りやすい店でした。

席に着いてからメニューを見返すと、ホルモンを中心に豚・牛の定番部位が揃っていて、どれも一品ずつ頼みやすい構成でした。実際にその場で食べた体験を、少し時間を置いて思い返しながら書いています。

1. 酢もつ（ガツ）から始まる食事の流れ

最初に頼んだのは酢もつ（ガツ）でした。細かく切られたガツは透明感があり、口に入れるとコリっとした歯ごたえがはっきりしています。酸味は強すぎず、後に残らないため、焼肉を食べ進める前の一品としてちょうどいいと感じました。

噛む回数が自然と増える食感で、ホルモンなどの合間に食べると口の中を一度リセットするような役割も果たしてくれました。

 

2. ホルモン盛合せで部位ごとの違いを実感する

ホルモン盛合せには、ホルモンしろ、特上ホルモン赤、ハツ、レバー、ガツがまとめて盛られていました。見た目で分かるくらい部位ごとに質感が違い、焼く前から違いを意識しながら箸を伸ばすことになります。

ホルモンしろは脂がしっかりしていて、焼いている間に網の上で香りが立ちました。火を入れすぎないように気をつけて食べると、脂の甘さが口の中に広がります。
特上ホルモン赤は、噛んだ瞬間に肉の旨みがはっきり出てきて、脂と赤身のバランスが良いと感じました。
ハツはクセがなく、歯切れがよくて箸休め的に挟みやすい部位でしたし、レバーは中まで火を通してもパサつかず、独特の苦味が抑えられている印象でした。
ガツは盛合せの中でも歯ごたえが際立ち、食感の変化を作ってくれました。

 

3. タンとバラを焼きながら食べる時間

タンは厚みがあり、表面をさっと焼くと香ばしさが立ちます。噛むと弾力があり、肉そのものの味が分かりやすい部位だと感じました。

バラは脂が多めで、焼いている最中に落ちる脂の音や匂いが食欲を刺激します。重たくなりすぎないように、一枚ずつ焼いて食べるのが私にはちょうど良かったです。

このあたりから、七輪で焼くペースや焼き加減を自分で調整できること自体が、満足感につながっていると感じました。

 

4. 特上ホルモン赤・ロース・ミノを食べ比べる

改めて食べた特上ホルモン赤は、最初よりも印象に残りました。脂だけでなく、噛むほどに出てくる肉の味がはっきりしていて、ホルモンが好きな人が選ぶ理由が分かる気がしました。

ロースは赤身寄りで、しっかり焼いても硬くなりにくく、噛むごとに味が広がります。

ミノは独特の歯ごたえがあり、柔らかい部位が続いたあとに食べると、食感の差がはっきりしていて良い区切りになりました。

 

5. 焼きながら食べるという体験について

煙や焼ける音に囲まれながら食べる時間は、料理そのものだけでなく、場の空気も含めた体験だと感じました。自分のペースで焼くことで、急がされる感じがなく、自然と食事の時間が長くなります。

私には、この「少しずつ焼いて、少しずつ食べる」流れが心地よく、記憶に残りやすい食事になりました。

 

6. 食後に思ったこと

実際に食べ終えてから振り返ると、ホルモン中心の構成でも部位ごとの違いがはっきりしていて、単調になりにくいと感じました。ホルモンが好きな人であれば、満足しやすい店だと思いました。

一方で、煙や脂の多さが気になる人には、好みが分かれる部分もあるかもしれません。とはいえ、自分で焼きながら食べる焼肉の時間を楽しみたい人には、選択肢として考えても良い店だと私には感じられました。

 

店舗情報

• 店名：ホルモン赤しろ屋

• ジャンル：ホルモン・焼肉

• 住所：福岡県福岡市南区井尻4-2-51 世利ビル1F

• 最寄り駅／アクセス：西鉄井尻駅 徒歩約1分

• 営業時間：11:30〜22:30

• 定休日：月曜日

• 価格帯（目安）：2,000円〜4,000円程度（1人あたり）