天神から少し歩いたところにある小谷酒舗。酒屋の一角で日本酒と簡単な料理を楽しめる、いわゆる角打ちのスタイルだということは事前に把握していて、座って長居するというよりは、気になった酒を一杯ずつ選びながら過ごす場所だと想像していました。実際に足を運んでみると、その想像と体験のあいだに、ちょうどいい余白が残る時間だったと思い返しています。

1. 最初の一杯で場の空気が分かった気がした

最初に頼んだのは、日本酒の亀泉 CEL-24でした。フルーティーで甘みを感じやすいタイプの日本酒だということは知っていたので、最初の一杯として選びました。実際に口に含むと、香りがはっきりしていて、日本酒に詳しくない私でも飲みやすいと感じました。立ち飲みの空間でこのタイプの酒を飲むと、構えずに味に集中できて、ここは「難しいことを考えなくていい場所だな」と思いました。

一緒に頼んだまぐろ酒盗は、塩気と発酵の風味が強く、日本酒と合わせる前提のつまみだと分かる味でした。少量ずつ舐めるように食べると、亀泉の甘みが引き立って、酒と肴を交互に口に運ぶ流れが自然にできたのを覚えています。いぶりがっこ&クリームチーズは、燻製の香りとチーズのまろやかさがはっきりしていて、酒盗とは方向性が違う分、味の切り替え役としてちょうどよかったです。

 

2. 酒を替えたことで、飲み方が変わったところ

次に選んだのは、晴好 HARUYOSHI(篠崎)でした。先ほどよりも落ち着いた印象の味わいで、グラスを傾けるペースが自然とゆっくりになった気がします。甘さが前に出るタイプではなく、後味に余韻が残るので、つまみを食べずに一口ずつ飲む時間が増えました。立ち飲みでも、こういう飲み方になる酒が置いてあるのは、小谷酒舗らしいところだと思いました。

このあたりで、店内の雰囲気にも慣れてきて、酒を選ぶ時間そのものを楽しんでいる自分に気づきました。一杯ずつ価格が決まっていて、キャッシュオンで頼めるため、「もう一杯だけ試してみよう」という気持ちになりやすかったです。

 

3. 食事として頼んだものが意外と印象に残った

次は花雪を選び、あわせて焼そばを頼みました。花雪は、全体にやわらかく、主張しすぎない味わいで、飲み疲れしにくい印象でした。焼そばは、いわゆる〆の料理というより、「酒の合間につまめる軽食」という位置づけに感じました。量は多くなく、立ち飲みの流れを止めない程度で、麺とソースの香ばしさが酒の合間に入ることで、口の中がリセットされる感覚がありました。

この組み合わせは、「しっかり食べたい」というより、「まだ飲めるけど、何か欲しい」というタイミングに合っていたと思います。

 

4. 最後に残ったのは、重さよりも余韻だった

最後に頼んだのは、光武炙り軟骨ソーキでした。光武は、キレがありつつも旨みを感じるタイプで、食事と合わせても存在感が消えない酒だと思いました。炙り軟骨ソーキは、軟骨の食感と炙りの香ばしさがはっきりしていて、日本酒と一緒にゆっくり噛みながら食べる料理でした。

この時点では満腹というより、「今日はここまでにしよう」と自然に区切りがつく感じで、飲み終えたあとの重さは残りませんでした。角打ちという形式だからこそ、一品一品を選んで終われるのが、この店の良さなのかもしれません。

 

5. 少し時間が経ってから思ったこと

あとから振り返ると、小谷酒舗は「日本酒をたくさん飲む場所」というより、「日本酒を選ぶ時間を楽しむ場所」だったと思いました。料理も日本酒も、どれか一つが強く印象に残るというより、組み合わせと流れが記憶に残っています。日本酒が好きな人はもちろん、詳しくなくても、自分のペースで飲みたい人には合う場面があると思いました。一方で、ゆっくり腰を落ち着けたい人には、別の選択肢もあるかもしれません。

私自身は、また天神で少し時間が空いたときに、違う日本酒を一杯だけ飲みに来てもいいと思える体験でした。

 

店舗情報

店名
小谷酒舗

ジャンル
角打ち・立ち飲み

住所
福岡県福岡市中央区大名

最寄り駅/アクセス
天神エリア/地下鉄赤坂駅から徒歩圏内

営業時間
昼頃〜夜(曜日により異なる)

定休日
日曜

価格帯(目安)
日本酒 1杯数百円台〜/つまみ 数百円前後

ABOUT ME
りん
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